スポーツソックスダイアリー

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2019/03/09 スパイダーマン:スパイダーバースを観た

スパイダーマン:スパイダーバース』を観た。

 

 笑えて、泣けて、かっこよくて、かわいくて、ドキドキして、、

おおよそ117分間に詰め込めるありったけの幸福を湛えたこの映画は

未熟な自分(もうすぐ27歳)の心に響きまくった。

 

スパイダーマンというスーパーヒーローを眺めるだけの映画ではなく、

ダサさや人間臭さを認め、様々なヒーローのあり方を肯定するその姿勢に背中を押されまくり、

EDを迎えた時には大マジに「俺もスパイダーマンなんや、、」とか考えてしまっていた。

 

共感してもらえるかはまったく謎だが

突き抜けるほどにポップで色彩豊かな画面、涙と笑いが縦横無尽にクロスオーバーする脚本の2つが組み合わさったこの作品は実写映画より何倍も「人の手で作られた」というメタフィクション的視点を自分に植え付けた。

それは全く悪い意味ではなく、自分にとっては「映画(≒人間)はこれだけ素晴らしい物を生み出せるんだ」と畏敬の念を抱かせた。

冗談抜きに映画という枠を超え人工的に生み出されたものの中で最も美しいひとつとさえ思えた。

 

よく「人生を変えた一本」という言葉を耳にするが『スパイダーバース』はそうでなく「人生を変える必要などない」と気づかせてくれる映画だと思う。

 

新宿のTOHOシネマズを出た後、興奮が冷めず意味もなく歩いて帰った。

交差点の上空でうねる首都高がとてつもなく怖く見えた。

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帰って今月の残金を計算したらめちゃくちゃ赤字で今年に入って一番落ち込んだ。

エグいアップダウン